quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

Patricia Patoune

パトリシア パトゥーン、フランス60年代、子役で歌も歌っていた。成長してからは、本名のパトリシア・カラスで知られる。
彼女こそが、リアル・ペリーヌじゃなかった、en Famille(家なき娘)実写版(1966年放映、13分×16回)のヒロインである。
日本版ペリーヌ物語のファン解説サイト(バロンのきもち さんのサイト)で紹介されている写真では、原作の「ちっとも間の抜けたところのない娘」を体現しているようで、眼光するどくちょっと睨みを利かせた顔つきなのだが、いろいろ検索すると、実はPatouneは大変かわいらしいアイドルであった。アイドルなんだから当然か。
そしてさらに検索すると、そのTV実写版の、ペリーヌ、母親マリ、ビルフラン、ラ・ルクリ、牛の胃袋(gras-double、アニメではおそらくマルセル)、タルエル、そしてロザリー、と殆どの登場人物のスチール写真や、撮影風景動画なども出てきて、大変、意気込みが感じられる作品のようである。テレラマと言うテレビ番組紹介雑誌にも取り上げられている。
そして強調しておきたいのは、実写版のロザリーが大変かわいいと言うこと。ブルネットのおさげでチェックのシャツを着こなすちょっとお姉さんの娘、で登場している。アニメでは最高の友情を黒須薫さんが熱演しておられたのに、風貌をもうちょっとは何とかして欲しかった。


このフランスのテレビ実写版は、日本版アニメと、服装や雰囲気がとても似ているし、何と言ってもビルフランをダンティーに設定している(原作は小柄なハゲおやじ)。また、ペリーヌの服の色合い(ドラマは白黒だが、カラー原色のパンフレットが出回っている)や、ルクリおばさん・塩爺(シモン爺さん)の風貌など、結構、アニメは実写版をコピーしている。
リアリティを追求するために、ハイジの制作にあたっては海外ロケを敢行したが、ペリーヌの場合は予算の都合上、出来なかった、と言うことになっているが、、(原作のタルエル風に)察しますれば、日本版アニメ制作陣は、構想時に、このフランス実写版(1966)に関する写真資料を見ていたのではございませんかな。であるからして実のところ、ロケに行けなかったのではございませんで、「これで十分だね」と言うことだったんでございましょうよ。全くの憶測でございますが。

(後記)2021/6/20、実写版について追記