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ドラ・トーザンさんが武漢ウィルス禍の状況を伝える

ラジオのフランス語講座や、日本人にはちょっと過激な「ママより女」などの書籍で知られるドラ・トーザンさんが東洋経済で、フランスの現状を伝えている。彼女の肩書きは国際ジャーナリスト、エッセイスト。
『コロナ禍「フランス」は1週間で様変わりした マクロン大統領の演説から生活が一変』
東洋経済オンライン / 2020年3月24日 7時25分(トップ> 新着ニュース>ライフ>ライフ総合)

  • フランスに戻る前、東京ではほぼずっとマスクをつけることに慣れていました。
    • ただ、ほかの人たちと同様、学校を2週間休校にするほか、博物館や図書館、とくに濃厚接触が起こる集まりを禁止するといった安倍首相の突然の発表には、他の人と同じく驚きました。2月26日に書店での「サイン会」を予定していたのです。
      • 出版社から予定どおりに実施するかどうかの確認がありました。私は握手なし、マスク着用でやりましょうと答えました。実際にはそのわずか数時間後に翌日からの集会が一切自粛となりました。それでもお店や飲食店は営業を続けました。中国人観光客が消え、家から出る日本人もわずかしかいない銀座はひっそりと静まり返っていました。
  • 一方、フランスでは5000名以上の集まりが禁止され、その後制限は1000名以上、100名以上へと変更された後、一切の集まりが禁じられました。
    • 14日のこと、おいが暮らす家で彼の誕生日を祝っていたところ、突然スマホにニュースが舞い込んできました。大統領が飲食店やバー、クラブなどに対し、発表から4時間後の午前零時以降の営業を全面的に停止するよう命じたのです。
    • そして暗黒の16日がやって来ました。マクロン大統領は演説の中で確か8回、「nous sommes en guerre(私たちは戦争状態にある)」という表現を繰り返しました。
      • フランス国民は突然、自分たちが隣国イタリアと同じ道をたどっていることを認識し始めました。信じられません! わずか数日前まではこの恐ろしい疫病に対して特段の恐怖も心配も抱いていなかったというのに。
      • マクロン大統領は「隔離」という明確な言葉を使うことなく、フランス国民は少なくとも15日間は自宅にいなければならないと言いました。言い訳の余地はなく、5つのケース(「テレワーク」ができない場合の職務上の理由、食料品の買い出し、健康上の理由、高齢者や子どもの世話といった家庭の事情、個人での運動や犬の散歩といった短時間の外出)を除いて外出は許されません。
        • 外出時には外出理由を書いた許可証を携帯しなければなりません。これに違反した場合は、135ユーロの罰金が科されます。実際、17日の正午以降、街のいたるところで警察官が車や歩行者の検問にあたっています。
          • これだって、キスがあいさつ代わりで、握手をしたり至近距離で話をしたりするのが大好きなフランス人にとってはとても難しいことです(最近では、日本式のお辞儀が最高のあいさつになりつつある……)。


(メモ)最近、マクロンの支持率が上がっていると言うニュースに驚いたが、結構、強権的(=罰金)に抑え込もうとしたのだな。イタリア化を恐れた国民が支持したと言うことか。