quiverの日記

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内田百閒、戦前戦中日記

正式書名は、百鬼園 戰前・戰中日記と言うもので、戦の字は旧字体。現在のところ紙版のみ(上・下)で結構高い、慶應義塾大学出版会。
東京焼尽と戦後日記は大分前に購入しているのだが、未だ未発表の日記があったとは。

  • 日記は百閒の門下生だった作家平山三郎さん(2000年死去)の遺族が、02年に岡山県郷土文化財団に寄贈。財団と百閒の遺族で内容を精査してきた。36~42年の日記(42年は平山さんの写本)は未発表。43、44年分は過去に出版された全集に既出だが、今回読みやすく再編集した。44年11月以降の日記を基に空襲下の生活を記した「東京焼盡(しょうじん)」は百閒の代表作の一つ。
  • 日記は岡山県郷土文化財団が、百閒の門下生だった作家平山三郎さん(2000年死去)の遺族から02年に寄贈を受けていた。黒革の表紙の手帳6冊(縦13・3センチ、横8・0センチ)で、同財団と百閒の遺族で進めていた内容の精査が完了したため、節目に合わせ公開を決めた。戦中、戦後の日記は既に刊行されている。

ヒマラヤ山系氏と百閒のご遺族との対立は有名だが、しばらく前に編集が中村武志氏に変わってからいくつか出版があったと記憶している。しかし、中村武志氏が1992年に亡くなられ、また、平山氏が2000年に亡くなられ、遺恨も全て消えたと言うことなのだろうか。内田ミネ氏(お孫さん)はどうされているのだろう。検索すると、バンクーバーに居られる(2012)と言う情報が見つかった。