quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

新潮45「大杉久美子の現在」を読んできた

「退屈な日々 / Der graue Alltag」さんのブログ(7/10)や、「Tsubasa25」さんのツィート(4/20)「読みたいような、そうじゃないような」に触発されて、河崎三行さんの新潮45(5、6月号)の記事「大杉久美子の現在」を、わざわざ図書館まで出かけて読んできた。
内容はようするに、往年のアニメ歌手大杉久美子さん(66)の声が昔と変わってしまっていることを嘆き、直接本人まで口説いて、涙目にまでさせ、無理やりボイストレーニングをさせよう(実際にさせたわけではない)と言う、三年がかりの壮大な取材でかかれた、ご本人には何とも失礼な記事なのだが、逆にそうまでされると言うことは、それだけ大杉久美子さんのファンが多いと言うことであり、確かに彼女はアニソンの女王なのだ。


気になった内容は、「今は歌よりも孫の面倒を見る方が、、」(大杉さん)や、「作曲家や、ファンに対して失礼だ」(河崎さん)など。しかし、コアなファンであれば、大杉さんの声の衰えは既に十数年前の「すきすきうさこちゃん」や「魔法のクレヨン」で明らかになって、知っているはずで、また当時、それらの曲を二歳になられたお子さん(お嬢さん)と一緒に歌われたことで、ああ、いいお母さんになられたなあ、と感慨ひとしおでもあったはず。


還暦もとうに過ぎ、お孫さんの面倒を見られている大杉さんに今更ボイストレーニングをさせようなどと言うことは何とも失礼な、と最初は思ったが、しばらくして、いや、やっぱり面白いかも知れない、と考えるようになった。さらに、もしテレビで特番が組まれたら絶対見たい。と言うのは、今や、アイドルの高年齢化も進んでおり、JRポイントのマスコットガール(!?)は乙葉さんだし、消防庁のちょっとまでのキャンペーンガール(?!)は何と菊池桃子さんだった。大杉久美子さんはもう還暦を過ぎて年金も貰っている(悠々自適)のだから、逆に多くのファン国民に還元するよう、まだまだ頑張っていただきたい。


最後にもう一つ、記事の中で気になった内容として「トレーニングなどしなくとも若い頃は何でもうまく歌えた」と言う記述があった。アニソン時代の前の全曲集「大杉久美子アンソロジー」のCDは、ファンとして当然のことながら買っているが、確かにそうである。ベタな歌謡曲、フォーク、そして、ポップな曲ではシャウト、など大杉さんは「どんな歌でもOK、パーフェクト」で、さながら往年の森昌子さんのようであった。