Elle誌オンラインで興味深い連載が。
- 毒家族に生まれて Vol.8【前編】~“大草原の小さな毒親” ローラの自己責任論が壊した温かな家庭~
記事をひとことでまとめると、「ローラの父親インガルスの放浪癖のせいで、ずっと貧乏だった。」と言うことなのだが、それはそれとして。この記事で初めて得た知識としては、ローラの結婚相手のアルマンゾは「一番望んでいなかった」(一番では無かったと言うのか、不明)と言う記述。もちろん、原作ではそんなことは一言も書かれていない。
果たして後編では何が出てくるのか?
(後記)2022年7/9記、「毒家族に生まれて Vol.8【後編】~“大草原の小さな毒親” ローラの自己責任論が壊した温かな家庭~」
面白かったが、著者はちょっと酔ってるね。
- 家の火事で移住を余儀なくされた。移住後の資金100ドルが見つからず、ローラはローズを責める(机の引き出しに挟まっていた)
- ローラは頑なに高等教育を否定していたし、女子教育の大切さを訴えていた小姑イライザは因縁の相手(ローラの)。
- やせ細った土地では農業は上手く行かないのに、当時のアメリカの理想を追い求めた
- 母親の最初の作品、『パイオニア・ガール』からも平気で許可なく題材と主人公の名前さえ奪い、母より先に商業作品を2冊も書いてしまう
- アルバニアでの生活を楽しみ、ついには世話になった少年ガイドを「養子」にして衣食のみならず高等教育まで貢いでしまう。この「養子ぐせ」は晩年まで続いて
- 自主自立を叩きこまれたローズが救いを求めた先は、コミュニティでも友人でも夫でもなく、やはり結局母親だった。
- ローラの末妹グレースは...体調をくずし、自主自立がまるで戒律の一家では「恥」と捉えられていた生活保護(ニュー・ディール政策)を...
- “とうさん”ことチャールズも、実際には時折政府からの補助を受けていた。
- 苦しんでいたグレースを援助する姉妹は誰もいなかった。他人から援助されるのは自主自立の開拓者精神にとって「恥」だからである。
- 農業で一家を養っていくのはそれこそギャンブルだった。その“ギャンブル”にしがみついたせいで彼らは貧困に喘ぎ、教育も受けられなかった。
- これはひとえにこの男性陣が等しく豊かで成功した農家の息子として育った影響が大きい。
- 世界恐慌の...時、母ローラは自分の農場生活がいかに自律、自由、成功しているかを、実際の暮らしぶりを脇に置き臆面もなく賛美の言葉で
- ローラはリバタリアン(自由主義者)、...パイオニア・ガールであり、ヒーローである“とうさん”は自律した自由な男であり、“アメリカ的な父”でなければならなかった。
- 母は自分の人生を強烈に自己肯定した。それを刷り込まれたローズは強きものに憧れ、一時期ファシズムに転向しかけたことさえある。
- ロジャー・リー・マクブライドという青年が現れた。東部の名門、フィリップス・エクセター・アカデミーに学び、プリンストン大学で学業を終え、コネチカットの良家の子女を娶ったこの青年
- 制作は“とうさん”役のマイケル・ランドンに任され、原作とは見事にかけ離れたマッチョな「ランドン・マクブライド・バージョン」
- 後に残されたのはローズの血のつながらない“孫”、ロジャー・リー・マクブライドだった。
- この作品が生き残っているのは、...女性たちが建国以来の自己責任論に絡めとられながら他人を当てにせず、足掻き、必死に生き抜いた姿のおかげ
- TVシリーズもランドンの暴走(そしてキャストとの不倫スキャンダル)のため混迷を極め、