８０年代にどこかの食堂か旅館で、サザエさんの古い漫画を読んでいたときに見つけた一コマ漫画、
掘っ立て小屋のようなボロ屋が立ち並ぶ路地で、
「全権が無事に戻られたからお赤飯を炊いてお祝いしましょう」
と、サザエさんが鍋を持って、家の前におかれた七輪にかけようとする。
これから日本の未来がどうなるか全く分からないときに、とりあえず「偉い方が無事に戻られたのだからお祝い」を、そして、そのお祝いが出来るくらい我々は幸せじゃないか、そういうメッセージにジーンと来たのを覚えている。
是非また見てみたいと思っていたがとんと見かけなかった。現在、再販されている通常の文庫には掲載されていない。そしたら、何とあの有名なナゾシリーズ「磯野家の謎」に説明があった。
問１１磯野家の先祖・源素太皆は、どんな人物だったのだろうか？
｜（中略）
ところでその波平は、磯野家の中で唯一誕生日の判明している人物なのだ。
⑦巻、昭和26年9月サンフランシスコ講和会議から吉田茂全権が帰国した日、
「全権が無事にかえってみえたからおせきはんをたきましょう」とフネが言うシーンがある
やっと見つけた、と思ったら、記憶と微妙に違う。この本で取り上げられているのはあくまで「四コマ」の話で、件のセリフを言うのはフネ。そして四コマのオチがあって、帰宅した波平が「わしの誕生日を覚えてくれた」と喜ぶのだそうだ。自分が見た際は、１頁全体の一コマ漫画で、お赤飯を、と言うのはサザエさんだったと言う記憶なのだが、、、。
