quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

漫画家 須賀原洋行さんの奥様が亡くなられていた

80年代後半のモーニング誌を深い哲学で盛り上げた立役者、漫画家 須賀原洋行さんの奥様が亡くなられていた。なぜ、奥様のことが話題になるかと言うと、作者のデビュー&ヒット作「気分は形而上」は、当時の「新人類」が社会人として世に出て来たころのてんやわんやの状況を、大企業のやり手OLであられた奥様から会社での実話を聞いて面白おかしく綴ったマンガなのである。
初出社当日に「入社しようかどうかやっぱり迷ってるンです」と言い出す新入社員の話とか、時代の変わり目を鋭く捉えていた。主人公がペットとしてゴキブリを飼っていたり、主人公の良心を牛で表現(ここが哲学だったらしい)していたり、印税が入ったのでマンションを買いに行ったらサラリーマンで無いので融資を断られたり(その時、奥さまが「自分の貯金1千万出すわよ!」、と放言し、作者の目玉が飛び出した)、、、楽しかった話が目に浮かぶ。
合掌。

闘病生活の話も昨年、自ら漫画化されているらしいので読んでみたい。