quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

YouTubeで歌舞伎を見た

最近、YouTubeに、多くの歌舞伎が全編公開されている。昨日、毛抜と鳴神(雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら))を視聴。
歌舞伎の見方のコツは、登場人物の名前を覚えておくこと。もちろん、wikiであらすじを頭に入れて置くのがベストだけれど、とりあえずは誰が出るかをしっかり知っておくと良い。
「毛抜」のあらすじは、公家の若君と婚約した、お姫様(こちらも公家)を陥れようと、悪家老が鉄と磁石を使って、姫君の髪が逆立つという奇病をでっち上げる話。これを若君側の家臣、粂寺弾正(くめでらだんじょう)が解決し、悪家老を成敗する。


その昔、80年代末頃、一度だけ、お弁当を持って歌舞伎を見に行ったことがある。場所が歌舞伎座だったかどうかも記憶があやふや。演目の一つは「将軍江戸を去る」だった。
文楽にも一度だけ行ったことがある。内容は妻帯者が花魁と心中する話で、びっくりしたのは主人公の妻が、夫の心中に理解を示してしまうところ。自分もずいぶん年を取ったが未だに訳が分からない。外人も結構、見に来ていたけれど彼らは一体全体どう感じたのだろう。

今思い出すと、歌舞伎や文楽に連れて行って貰うなどということは、非常にありがたい話だったのだが、当時はその有り難味を全く理解出来なかった。
同じく、王子にある料亭「扇屋」(現在は卵焼きの直販のみ)に行ったこと。こちらは80年代前半だったと思うが、やはり、当時は、その料亭「扇屋」に上がって料理をいただけることのすごさや有り難味が全くわからなかった。

今のようにGoogleがあれば、有り難味や偉大さを、少しでも予習して置けたのに、と思うのだが、それが出来なかったところに、現在の自分のヘボなステータスがあるのだろう。