quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

顔で笑って

TBSの大映ドラマ「顔で笑って」が放映されたのは1973年10月5日〜1974年3月29日であり、山口百恵がちょうど、青い果実(1973.09.01)、禁じられた遊び(1973.11.21)、春風のいたずら(1974.03.01)なんかを歌っていた頃だ。「百恵ちゃん」がまだまだアイドルだった頃の初出演ドラマである。他のキャストのお芝居が素晴らしく、いくら大事な役どころを割り振って貰っているとしても、百恵ちゃんがたとえいなくともドラマとして十分成立している。この辺りは後続の赤いシリーズとは一線を画する。だからこそ、初々しくて面白いのだが。

YouTubeに上がっている動画を観ていると、登場人物の顔は必ずどこかで見た有名な役どころばかりなのだが、半分くらいは忘れてしまっている。wikiやTBSのサイトなどを頼りに整理すると、、

宇津井健山口百恵が父娘(山田大吉・悦子)、松村達雄(院長)と葦原邦子が夫婦でその娘(花田秀子)が倍賞美津子、奥様の妹(徳子)が富士真奈美、それを慕うのが橋本功(富田医師)、ちょっとこわい婦長が初井言栄(お千代さん)、その息子が水谷豊(岩崎医師)、その恋人が川口晶(久利子)。さらに大吉に失恋する看護婦が春川ますみ(ひな子ちゃん)で、その弟(次郎)が夏夕介である。大吉の後輩がフランキー堺で奥さんが野添ひとみで、悦っちゃんを養女に欲しがっていて、大吉と結婚する秀子は悦っちゃんの高校のバレーボール部のコーチ。

登場人物は、必ず兄弟親類が絡んだ複数のリンクでつながっており、ドラマ内の人間関係が限りなく濃い。おまけに、登場する女性たちは、毎週、必ずと言って良いほど一度は泣いてどたばたを繰り広げる。このドタバタはどこかで見た気がする。そうだ、うる星やつらだ。
TBSサイトの解説を見ると、

婦長の千代は、同じ病院に勤める外科医の息子・明夫(水谷豊)のために、病院の実権を持つ徳子には決して逆らわない。

とあり、確かに昔は『○○がお世話になっているので□□さんには頭が上がらない』ってのがそこらじゅうにあった。昔が良かったかどうかは分からないが、とっても懐かしい。