今朝、読売新聞にて。
www.nohkyogen.jp
以下、上のリンクより。
囃子の基本のリズムを大鼓が刻み、進行のきっかけを打ち出す役目もする。重要なのは大鼓方が打つ前にかける「かけ声」だ。
「いいかけ声をかけていれば、いい間がとれて余裕もできる。するといい音が出る」。
かけ声、間、音、この三つが大事だという。
この六月(2002年)、人間国宝に認定された。
五歳から父、亀井俊雄氏(1896~1969)に手ほどきを受け、葛野流の家元預かりの任にあった川崎九淵氏(1874~1961)のもとに通い始めた小学校三年生のころには、すでに「この道で」と心に決めていた。
「川崎先生は謡を謡わないとけいこをしてもらえなかった」
謡はすべての基本だが、特に、葛野流は「謡の言葉をいかす粋な手(打つ間合い)」が特徴でもあり、謡を熟知していないと打てない。難しい漢字が並ぶ謡本にかなをふってもらい、「丸暗記」して通った。中学からは父の先輩、吉見嘉樹氏(一八九三~一九六九)と三人に師事し、その間には笛や小鼓、大鼓のけいこもしていた。
「三人とも異口同音に、大鼓の手組(リズム)はいろいろあるが、まず謡をしっかり謡えといいましたね」
以下、別記なき箇所は、Wikiからの転載。
- 川崎九淵〔1874/07/11 - 1961/01/24〕本名利吉、(1950年)葛野流宗家預かり、(1955年)人間国宝(能楽界初)
- 雑誌「能楽」に連載した『地拍子研究』によって、いわゆる現代式地拍子を確立
- 吉見嘉樹〔明治26年 1月11日~1969/11/08〕、(よしみよしき)昭和36年九淵没後葛野流宗家預り
- 亀井俊雄〔 1896/02/23 - 1969/12/14〕、(1968年)人間国宝、その後、吉見嘉樹引退のあとをうけて宗家預かり。
- 瀬尾乃武〔明治32年 9月25日~平成9(1997)年10月14日〕、(大正10年)東京外国語学校フランス語科修了、宮内省図書寮、日本大学図書館にて図書館司書、昭和46年(44年とも)葛野流宗家預り、昭和59年(1984年)人間国宝
- 亀井忠雄〔1941/12/01 - 2023/06/03〕、(2002年)人間国宝、(2012年)葛野流家元継承(読売新聞、ママ)、(2016年)長男広忠氏に引き継ぐ
すると、のぶ先生の没後、1997年から、2012年まで15年間、葛野流の宗家はどこだったのだろう。