quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

鎮静剤と青春のリグレット

Youtubeで、画家マリーローランサンの解説を、「山田五郎教授」のチャンネルでやっていた。
www.youtube.com

五郎さんの話の中で、ローランサン作の詩が語られた。《Le Calmant》と言う作品で、鎮静剤と言う意味らしい。
日本では、堀口大学の名訳で知られ、さらに、節まで付いて夏木マリなどが歌っているとのこと。
動画の中で五郎先生も一節、歌われておられる。
詩の内容は、どういう女が不幸か、と言うことで、病気とか、身寄りがないとか、捨てられたとか、いろいろ出て来て、最後から二番目が、「死んだ女」。
そして、それらよりも一番不幸なのは、忘れられた女、と言うことだった。
ローランサンの原詩では「女」とはどこにも書かれていないのだが、形容詞が全て女性形なので、女性の話だと分かる。フランス語の勉強になって大変良い。
 
 
忘れられた女が不幸なのは、「ユーミンの、青春のリグレット、と言う歌」にも出て来る。
結婚を間近に控えた女性が、元カレを思い出し、「憎んでも良いから忘れないで」、と心の中で懇願している。
ユーミンのことだから堀口大学くらいは知っていて、それのオマージュの気もするが、さてどうだろうか。

 
(メモ)女性側の感覚で、「想い出だけで生きていけるか」と言う話はここ。
quiver.hatenablog.com