quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

うる星やつらと餃子

うる星やつらに餃子が初登場するのは、10巻10話の「翔んだドラキュラ」である。
夕食で餃子を食べた際、ラムがニンニクの臭いに弱いことを発見し、オマエはドラキュラみたいな奴だとからかう。
主題は、ラムに言い寄るドラキュラが、皆に餃子を食べた後のニンニク臭い息をかけられて撃退される話。
  
 
その後だいぶ、二年ちょっとして、23巻6話の「必殺!ヤミナベ」では、ラムの辛い料理を無理やり食べさせられたあたるが、仕返しにラムの嫌いなものを探そうと、いろいろな食堂へ連れまわし、結局、中華料理屋で出された餃子の匂いを嗅いで逃げ出すのを見て、ラムのニンニク嫌いを再発見する。
また、25-5「更け行く秋のイモぞ悲しき」では、ラムが焼き芋を分けて貰えないばかりか、目の前でニンニクを焼かれて煙で涙が止まらくなったり、と、ニンニクと梅干しに関してはエピソードが多い。
 
これらの話を見てみると、当時、日本では「ニンニク入り餃子」が当たり前だったことが分かる。
餃子に限らず、中華料理、と言えばニンニクだったような気さえする。
しかし、今や中華料理に大蒜臭いと言うイメージは全くない。80年代後半以降、どうして、ニンニクが入らなくなったのだろうか。
そういえば、同時期の美味しんぼで「中国では餃子にニンニクは入れません」と言う中国人留学生のセリフがあったような気がする。
大蒜を入れなくとも十分美味いことに日本人が気づいたのか、女子供も楽しめるように、あえてニンニクを入れなくなったのか、、、
  
 
(後記)ネット検索すると、初期の場末の中華料理屋では極端に安い肉を使っていたため臭い消しとして大蒜を入れていたらしい。入れなくなったのは、日本の経済レベルが上がったせいで安い肉を食べなくなったから?