核に付いてもいろいろ述べておられる。まず、トランジットはしょうがないだろう、と言うこと、そして、自らの核武装についで「出来ない」のではなく、「出来るけどやらない」と他国に分からせるのが極めて大事。
石油については前項で記したが、田中首相のバンコク・ジャカルタ訪問で反日運動が起きたことは、CIAの画策が絡んでいると良く言われるが、本書では一言も触れていない。「日本独自の資源を取得したいと言う気持ちと実行力に、インドネシアなど関係国は緊張したのかもしれませんね」、、、他人事である。これこそ、キッシンジャーの警告そのものだと思えるのだが。