quiverの日記

アニメ、漫画、音楽

新日本音楽

今年も日本橋和楽器(琴・三味線・尺八)の演奏を聞きに行った。数名から数十名の合奏曲が多く、それは宮城道雄が開拓した「新日本音楽」なのだそうだ。いわゆるお座敷の楽器だった和楽器をオーケストラのようにするのが宮城道雄の目標だったと言うことか。
宮城が夢半ばで亡くなった東海道刈谷駅は、内田百間の小説の題名にもなっている。そして内田百間と言えば「船の夢」と言う短編集があるのだが、それと同じ題名の曲も今回披露された。舟で暮らす遊女の哀愁を描いた曲(菊岡検校)だそうである。
関係があるのかどうか、ちょっと検索してみると、「有滑稽」と言う文芸サークルを主宰しておられる方のブログで「船の夢」に関する記事が見つかった。これは百輭が日本郵船で文章校閲の嘱託だったころに書かれたもので、「新造船の披露への出席など、イベントあるごとに客船に乗りつけ豪華な船旅を満喫していたのです。(中略)なかには台湾行を含めた、ほとんど一カ月に渡る長旅も含まれます。」らしい。菊岡検校の曲とは無関係であった、、、